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11月2日 任天堂ゲーム機の海賊版事件 |
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米連邦地裁/決定・仮処分命令
シアトルの米連邦地裁は、任天堂の米子会社の訴えを認め、同社の家庭用ゲーム機を真似た海賊版の販売や輸入を禁止する仮処分命令を下した。米ワシントン州の会社が、全米40州の小売店などで、ここ数年、大量に販売している。海賊版の製造元は中国の業者と見られている。 |
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11月3日 「週刊文春」の少年法違反事件(3) |
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最高裁(三小)/決定・上告棄却
大阪、愛知、岐阜の3府県にまたがる連続リンチ殺人事件をめぐり、週刊文春に実名に似た仮名で記事を書かれた被告(当時18歳)が、文藝春秋に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁はこの元少年の上告を棄却する決定をした。請求を退けた差戻し後の名古屋高裁判決が確定した。
この訴訟では、一審・名古屋地裁は「仮名でも、面識がある人が見れば、誰のことかを特定できる記事は少年法に反する」として、文春側に30万円の支払いを命じ、二審・名古屋高裁もこれを支持した。しかし、最高裁は「記事によって、一般読者が元少年を犯人と推測できるとはいえない」として、少年法に違反しないと判断。審理を名古屋高裁に差戻し、同高裁はあらためて元少年の請求を棄却していた。 |
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11月4日 研究論文の類似事件 |
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大阪地裁/判決・請求棄却(控訴)
京都薬科大学の教授、助教授らによって発表された論文は、インド人参の成分の薬理学的研究をまとめた自己の論文に依拠し、著作権を侵害しているとして、同大学の研修員であったAが、著作者であることの確認と550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁はAの請求をいずれも棄却した。 |

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11月4日 香田さん遺体画像掲載事件 |
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法務省人権擁護局/削除要請
イラクで香田証生さんが殺害された事件で、インターネット上の掲示板に香田さんの遺体の画像とともに、香田さんの家族の感情を傷つける書き込みを確認、人権を侵害するとして、法務省人権擁護局は掲示板の管理者に削除を要請した。 |
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11月9日 フラッシュメモリー特許侵害事件(東芝vsハイニックス) |
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東京地裁/提訴
東芝は大容量フラッシュメモリーの特許を侵害したとして、韓国の半導体メーカー、ハイニックスに対し、販売差止めと損害賠償を求める訴訟を日米で起こした。
東芝とハイニックスは96年、半導体で相互技術提携契約を締結。しかし、ハイニックスは更新に応じず、02年に契約が終了したため、東芝は「特許を無断で使用している」と主張。東京地裁にはハイニックスの日本法人を、米テキサス州の連邦地裁にはハイニックス本社などを提訴した。 |
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11月10日 宮沢りえ、中田英寿のキス写真掲載事件B |
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東京地裁/判決・請求一部認容、一部棄却
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11月11日 PDP特許侵害事件(松下電器vsLG電子) |
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東京税関/差止め申請受理
松下電器産業は韓国・LG電子がPDP(プラズマ・ディスプレー・パネル)の特許をめぐり、相互に特許侵害を訴えている問題で、東京税関は松下から出されていたLG製品の輸入差止め申請を受理した。これで今後2年間は、松下の特許を使用したとされるLG製パネルの輸入は停止される。
両者の特許紛争は、まず松下が11月1日にPDPテレビ内部の熱を抑える技術など3件の特許をLG電子が無断使用を繰り返しているとして、LG日本法人を相手取り、東京地裁に国内での販売差止めを求める仮処分申請を出して始まった。対抗措置として、LGも松下による特許侵害を主張。ソウル地裁に損害賠償などを求めて提訴した。松下は東京地裁への仮処分申請と同時に、東京税関に輸入差止めを申請していた。 |
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11月12日 法律解説書の著作権事件 |
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東京地裁/判決・請求一部認容、一部棄却
弁理士である原告が、特許法律事務所に在職中に執筆した原稿を、同事務所の所長を務める被告が他の1名と共著として出版した『知的財産権入門』において、原告の氏名を表示しなかったことは著作者人格権の侵害に当たるとして、100万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は氏名表示権の侵害のみを認め、被告に25万円の支払いを命じた。 |

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11月12日 タマちゃん保護団体への名誉毀損事件 |
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東京地裁/判決・請求棄却
アザラシの「タマちゃん」の保護活動をしていた団体の代表者らが、「正体はカルト宗教団体」とする「週刊文春」の記事で名誉を傷つけられたとして、文藝春秋に計2000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は請求を棄却した。
藤下健裁判長は「団体の活動は宗教活動にほかならない」と指摘し、「『週刊文春』のカルトの評価は意見、論評の域を出ない」と名誉毀損を否定した。 |
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11月19日 味の素元社員の“発明の対価”請求事件(2) |
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東京高裁/和解
味の素の人口甘味料「アスパルテーム」に関する技術を発明した元社員が、「会社に特許権を譲渡した際、正当な対価を受け取っていない」として、同社に20億円の支払いを求めた訴訟の和解が、控訴審の東京高裁で成立した。同社が元社員に1億5000万円を支払う内容。
同社は00年に報奨制度を創設、元社員に1000万円を支払ったが、元社員は正当な対価ではないとして退職後に提訴した。一審の東京地裁は04年2月、支払済みの1000万円を除いた1億8935万円の支払いを同社に命じたが、双方が不服として控訴した。同社広報部によると、高裁から強い和解勧告があり、合意に至ったという。 |
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11月22日 「住基ネット侵入実験」発表中止事件 |
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東京地裁/提訴
長野県が昨年実施した住民基本台帳ネットワークへの侵入実験を担当した米国人のイジョビ・ヌワー氏による総務省後援の発表が中止になった問題で、ヌワー氏は、「総務省が内容の大幅な修正を強く迫り、講演を止めざるを得なくしたのは表現の自由の侵害だ」などとして、3000万円の支払いを求める国家賠償請求訴訟を東京地裁に起こした。
ヌワー氏は米セキュリティー会社の最高技術責任者。「表現の自由を否定されただけでなく、セキュリティー専門家としての誇りを著しくないがしろにされた」と述べた。 |
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11月24日 ゲームソフト「ファイアーエムブレム(FE)」事件(2) |
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東京高裁/判決・変更、控訴棄却
任天堂のゲームソフト「ファイアーエムブレム」シリーズの類似品を販売したとして、同社がソフト制作「ティルナノーグ」らに約1億3000万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は請求を棄却した一審・東京地裁判決を取り消し、ソフト会社らに約7600万円の支払いを命じた。
塚原朋一裁判長は「登場人物やストーリーを真似た」とする任天堂側の主張は一審同様に退けたが、ゲームタイトルの共通点について「ファイアーエムブレムを指す語として定着していた『エムブレム』をタイトルに使って宣伝し、任天堂の最新作との誤解を与えた」と認め、不正競争防止法による損害賠償を命じた。 |

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11月24日 翻訳書籍の共同著作事件 |
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京都地裁/判決・請求棄却(控訴)
法哲学専攻の学者同士が、翻訳著作物について、共同著作が成立するかどうかを争った。訴えたのは在日30年以上のドイツ語圏出身の京都産業大学名誉教授。該当書が原告の同意なしに、しかも関与した原告の氏名表示もなく刊行されたことを理由とした。発行者の未来社と、同書に翻訳者名表示された京都大学教授と京産大助教授2名を対象に、1076万円の損害賠償を各自に、またホームページへの謝罪広告掲載を未来社に、名誉教授は求めた。
原書は、ドイツ語による難解な法哲学の名著だった。翻訳作業の後半は、京産大の名誉教授と助教授が取り組んでいた。地裁判断は「原告の関与はほとんど口頭により、文書化されたものは単語や数文節のメモ的なものにとどまり、著作権を取得できる程度の創作的活動をしたとは認められない」と、原告の共同著作権の成立は認めず、請求を棄却した。 |

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11月25日 離婚女性の名誉毀損事件(3) |
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最高裁(一小)/判決・上告一部棄却、一部破棄自判
別れた夫の一方的な言い分に基づき、離婚について放送されたとして、埼玉県内の女性がNHKに訂正放送などを求めた訴訟の上告審で、最高裁は二審・東京高裁判決のうち、NHKに訂正放送を命じた部分を破棄し、訴えを棄却する判決を言い渡した。
同小法廷は、憲法が保障する表現の自由の下での「放送番組編集の自由」を重視する立場から、「放送法の規定は、放送事業者が自律的に訂正放送を行うことを国民全体に対する義務として定めたものだ」と判断。個々の被害者が民事裁判で訂正放送を求めることはできないという初判断を示した。
一方、同小法廷は、二審判決が名誉毀損とプライバシー侵害を認めて130万円の支払いを命じた部分については上告を受理しておらず、この部分ではNHKの敗訴が確定した。
NHKは26日午前、訂正内容を放送し、謝罪した。 |

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11月25日 食玩フィギュアの著作物性事件 |
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大阪地裁/判決・本訴請求一部認容、一部棄却、反訴請求棄却(控訴)
卵形のチョコレート菓子「チョコエッグ」などにおまけとして付ける精巧な模型をめぐり、「菓子の製造数を過少報告し、模型の独占使用料を誤魔化した」として、模型製造会社「海洋堂」が「フルタ製菓」に違約金など約1億8000万円を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は約1億6000万円の支払いを命じた。
判決は、フルタ製菓側が約2000万個を過少申告したと認定し、違約金を算定した。両社は海洋堂が製造した動物や妖怪などの模型の原型を、フルタ製菓が複製しておまけ付き菓子として販売する契約を締結。毎月の製造数に基づき算出した独占使用料の支払いや、数量を少なく報告した場合には2倍の違約金を支払う条項などが盛り込まれていた。 |

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11月25日 読売新聞社への名誉毀損事件(週刊新潮) |
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東京地裁/判決・請求一部認容、一部棄却(確定)
「週刊新潮」の記事で名誉を傷つけられたとして、読売新聞が新潮社に1億円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の判決で、東京地裁は200万円の支払いを命じた。謝罪広告の請求は棄却した。
問題となったのは03年1月23日号の「読売新聞が国税局から数十億円以上の使途不明金の存在を疑われるなどし、追徴課税を受けるのは間違いない」と指摘する記事。 |

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11月26日 市長選違反事件報道の名誉毀損事件(2) |
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名古屋高裁/判決・控訴棄却
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11月29日 創価学会vs日蓮正宗 宣伝ビラ事件(2) |
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東京高裁/判決・取消
創価学会の名誉会長池田大作氏の写真を切り抜いたビラを作成、配布したことは、著作権と著作者人格権の侵害に当たるとして、創価学会が日蓮正宗などに対し、ビラの配布の中止と約3000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は一審・東京地裁判決の一部を変更したものの、日蓮正宗側にビラの配布の禁止と約100万円を支払うよう命じた判決を支持し、原告被告それぞれのその他の控訴を棄却した。 |

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11月29日 セキュリティプログラムの複製事件 |
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東京地裁/判決・請求棄却
ネットワーク上のセキュリティ技術の商品化を業とする会社で、技術部門を担当していた元代表取締役が、営業部門担当出身で後任の代表取締役と技術部門担当の従業員に対して、著作権侵害と不法行為責任を理由に、2000万円の損害賠償を求めた。
係争の対象となったのは、ネット上の暗号化に関するセキュリティソフトウェアだった。このソフトは、原告・被告の双方がその職務上作成した著作物に当たる可能性があるとして、裁判所は原告一個人に著作権が帰属するとは認めず、また、被告の複製行為は適法な担当業務の一環であり不法行為には当たらないとして、請求を棄却した。 |

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11月29日 商号“読売”の不正競争事件 |
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東京地裁/判決・請求認容
読売新聞グループとは別に「読売」「よみうり」の商号を不当に使用し、営業活動をしているとして、読売グループが「読売企画販売株式会社」に、その使用停止と商号の抹消を求めた訴訟の判決で、東京地裁は「類似し、誤認混同を生じさせる」として、請求を全面的に認めた。 |

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11月29日 写真集『the man』販売中止事件 |
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東京地裁/提訴
ペ・ヨンジュンさんら韓国の人気俳優の写真集が販売中止になった問題で、発行元の文藝春秋は、撮影した韓国の写真家チョ・セヒョン氏を相手に「俳優との肖像権交渉を怠ったために販売中止に追い込まれた」などとして、約1億7000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。 |
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11月30日 ドクター中松の“がんばれ日本”商標事件B(2) |
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東京高裁/判決・請求棄却(上告)
「がんばれ日本」という商標をめぐり、特許庁が日本オリンピック委員会(JOC)の請求を受けて、中松義郎さんの商標登録を取消した審決に対し、中松さんがこの審決の取り消しを求めた訴訟で、東京高裁は中松さんの訴えを棄却した。
北山元章裁判長は「会の参加者に配られる会報に印刷していただけでは、商標を使用していたとはいえない」と指摘した。中松さんは判決を不服として、最高裁に上告した。 |

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11月30日 イラク人捕虜虐待写真の撤去事件 |
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名古屋地裁/判決・請求棄却
校内に掲示したイラク人捕虜虐待の写真ニュースを、校長に無断ではがされ精神的な苦痛を受けたとして、愛知県津島市の市立小学校教諭が国家賠償法に基づき、市に10万円の慰謝料を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は教諭側の請求を棄却した。
倉沢守春裁判官は「児童が理解しやすい内容とは言えず、撤去は妥当。教育上好ましくない結果が生じる可能性がある」と指摘した。 |
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11月30日 ファイル交換ソフト事件(刑)(Winny) |
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京都地裁/判決・有罪(確定)
ファイル共有ソフト「Winny」を使い、インターネット上で映画をダウンロードできる状態にしたとして、著作権法違反の罪に問われた群馬県高崎市の店員に対し、京都地裁は懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡した。 |

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12月2日 カラオケ無断使用事件(福岡市など5店舗) |
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福岡地裁/仮処分申請
日本音楽著作権協会は福岡市などの飲食店5店舗が、同協会と楽曲の利用許諾契約を結ばずに生演奏をしたり、カラオケ機器を使用し、著作権を侵害しているとして、機器使用差止めなどを求める仮処分を福岡地裁に申し立てた。 |
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12月6日 女性弁護士への名誉毀損事件(刑) |
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警視庁公安部/逮捕
弁護士を中傷する街頭宣伝活動をしたとして、長崎市の右翼団体幹部が逮捕された事件で、警視庁公安部は6日、威力業務妨害と名誉毀損の疑いで別の右翼団体幹部を新たに逮捕した。
二人は昨年6月、3回にわたって東京都港区の女性弁護士の事務所周辺を街頭宣伝。弁護士の名誉を傷つけるなどした疑い。 |
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12月7日 宝石鑑定会社への名誉毀損事件(2) |
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東京高裁/判決・控訴棄却
ダイヤモンドの鑑定をめぐる記事を「サンデー毎日」に掲載されて名誉を傷つけられたとして、東京都内の宝石鑑定会社が毎日新聞社に計3300万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は毎日新聞社に330万円の支払いと謝罪広告の掲載を命じた一審・東京地裁判決を支持し、同社の控訴を棄却する判決を言い渡した。
森脇勝裁判長は一審と同じく「記事の主要部分は真実でないか、真実と信じた相当の理由がない」と述べた。問題の記事は02年4月21日号の「1兆円市場
ダイヤモンドに気をつけろ/組織的インチキ表示発覚」。 |
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12月9日 『XO醤男と杏仁女』著作権侵害差止め等請求事件(2) |
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東京高裁/判決・控訴棄却
小説『XO醤男と杏仁女』の文中に詩9編を無断で使われ、著作権を侵害されたとして、詩の著作権継承者たちが、小説家と出版元の日新報道に約530万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は販売の停止と約92万円の支払いを命じた一審・東京地裁の判決を支持し、控訴を棄却した。 |

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12月14日 車谷長吉さんの名誉毀損事件 |
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東京地裁/和解
文芸誌「新潮」に掲載された小説『刑務所の裏』で名誉を傷つけられたとして、俳人の斎藤慎爾さんが車谷さんと新潮社に3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載などを求めた訴訟は、東京地裁で和解が成立した。
車谷さんが謝罪する内容の文章を執筆し、同誌に掲載する。損害賠償請求は斎藤さんが取り下げた。 |
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12月15日 自衛隊オリジナル商品「撃」事件 |
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東京地裁/判決・請求棄却(控訴)
自衛隊員の間で「撃まん」と呼ばれ、親しまれている饅頭の販売をめぐって、(有)シップスが(株)防衛ホーム新聞社に対し、不正競争防止法に基づき饅頭の販売の差止めと約1176万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は原告側の請求をいずれも棄却した。 |

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12月16日 “天理教”名称の不正競争事件(2) |
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東京高裁/判決・取消、請求棄却(上告・上告受理申立)
教義を異にする宗教団体が「天理教豊文教会」を名乗るのは誤認混同のおそれがあり、かつ宗教上の人格権を侵害するとして、「天理教」が「天理教豊文教会」に対し、名称の抹消を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は原告側の請求を認めた一審・東京地裁判決を取り消し、被告側の勝訴を言い渡した。
青柳馨裁判長は「『天理教』の語は、一般社会においては中山みきの創始した宗教を意味するものとして認識されている。名称権の侵害に当たらない」と指摘した。 |

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12月16日 錦絵無断掲載訴訟に関する私信事件 |
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大阪地裁/判決・請求棄却
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12月16日 オウム本の名誉毀損事件 |
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東京第二検察審査会/議決・不起訴不当
オウム真理教に関する本の中で、信者でない女性を実名で信者と書いたとして、名誉毀損容疑などで捜査した東京地検が、著者らを不起訴処分にしたことについて、東京第二検察審査会は「不起訴不当」の議決をした。
著者は本の中で、女性について「オウム真理教の信者で、モスクワ支部長の秘書兼恋人」などと確証もないのに書いた。 |
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12月17日 「和民」vs「魚民」看板類似事件 |
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東京地裁/和解
居酒屋チェーン「和民」と「魚民」のそれぞれの経営会社が、ともに各店舗に出している赤地に白抜きの看板をめぐって争った訴訟が和解した。「魚民」が看板の使用を中止する義務のないことを「和民」が認める内容。類似する二つの看板が、今後も併存することで決着した。 |
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12月18日 おもちゃ鑑定家・北原照久さんの著作権侵害事件 |
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横浜地裁/提訴
自分の作品を掲載した写真集の著作権を同意のないまま奪われたとして、革人形作家の山口孝幸さんが、おもちゃ鑑定家の北原照久さんを相手取り、480万円の損害賠償と写真集の出版差止めを求める訴えを横浜地裁に起こした。
北原さんは01年3月、山口さんの作品を紹介する写真集『夢の旅 山口孝幸の世界』を企画、5月に出版されたが、著作権は山口さんではなく北原さんになっていて、北原さんには印税380万円が支払われた。 |
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12月20日 元AV女優・黒木香さんへのプライバシー侵害事件 |
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東京地裁/提訴
元女優の黒木香さんが「現役時代のビデオ映像や写真を、引退後に週刊誌やDVDに許可なく使われ、肖像権やプライバシー権を侵害された」などとして、出版社とDVD販売会社計6社に1社あたり1100万円〜1650万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。訴えられたのは、講談社、光文社、小学館、徳間書店、双葉社と、新宿区内のDVD販売会社。 |
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12月21日 中川秀直前官房長官の名誉毀損事件 |
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広島地裁/判決・請求一部認容、一部棄却
中川秀直議員が官房長官在任中の00年10月、「フォーカス」に掲載された知人女性に関する事実無根の記事と写真で名誉を傷つけられたとして、新潮社などに慰謝料1000万円の支払いなどを求めた訴訟の判決があり、広島地裁は中川氏側の主張を認め、新潮社側に80万円の支払いを命じた。 |

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12月22日 平沢勝栄衆議院議員への名誉毀損事件(週刊新潮) |
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東京地裁/判決・請求棄却(控訴)
平沢勝栄議員が「週刊新潮」の記事で名誉を傷つけられたとして、新潮社などに1億円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の判決があった。井上哲男裁判長は「取材の経過に照らせば、新潮社側が記載されている事実を真実であると信じたことには相当の理由がある」として、請求を棄却した。
問題となったのは、03年11月27日号に掲載された「パチンコ業者から平沢勝栄代議士に渡った『4000万円』」の見出し記事。 |
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12月24日 大河ドラマ「武蔵」類似事件 |
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東京地裁/判決・請求棄却(控訴)
平成15年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の第1回放送の内容が、黒澤明監督の映画「七人の侍」に酷似しているとして、同監督の長男らが、NHKなどに1億5400万円の賠償やビデオ、DVD化の差止めなどを求めた訴訟の判決で、東京地裁は原告側の請求を棄却した。
問題となったのは、村人が侍を雇って野武士と対決するストーリーや豪雨の中で戦うシーンなど、11の場面が酷似していると主張していた。三村量一裁判長は「場面設定などの単なるアイデアにとどまるもので、著作権の侵害は認められない」と判示した。原告側は28日、東京高裁へ控訴した。 |

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12月27日 パチスロ機の著作権譲渡事件 |
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大阪地裁/判決・請求一部認容、一部棄却
原告は電子ゲーム機器の開発、販売を行うSNKプレイモア社だが、同社は破産者SNK社の破産管財人から著作権、商標権を譲り受けて業務を始めていた。同社は、アルゼ社が製造し、子会社を通じて販売しているパチスロ機や家庭用ゲームソフトは同社の有する権利を侵害すると、提訴した。この事件は、平成16年1月15日に著作権、商標権侵害を認める中間判決が言い渡されていた。その後、差止に加えた損害賠償請求については、訴えの変更申立がなされ、約96億円に増額請求された。
裁判所は、中間判決の判断に基づき、侵害商品の販売差止めと廃棄の必要性を認めた。損害額の算定においては、著作物使用料相当額、商標使用の妥当な実施料相当額を検討し総額約4158万円の支払いを命じた。 |

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12月28日 読売新聞会長への名誉毀損事件(週刊文春) |
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東京地裁/提訴
読売新聞会長が「週刊文春」の記事で社会的評価を低下させられ、名誉を傷つけられたとして、文藝春秋と同誌編集長に慰謝料1000万円と謝罪広告の掲載を求める訴えを東京地裁に起こした。
同誌11月18日号と25日号の記事は、読売新聞グループ本社の保有だった株式を日本テレビ放送網が会長名義に虚偽記載していた問題をめぐり、「年間で1億9344万円の配当が会長に渡っている」などと記述した。 |
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