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5月3日 居眠り?議長の広報誌掲載事件 |
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東京地裁八王子支部/提訴
東京都青梅市の広報誌に、議場で居眠りしているかのような写真を掲載されたのは肖像権侵害にあたり名誉棄損だと、同市議会の議長が同市を相手取り、150万円の損害賠償と同誌への謝罪文掲載を求める訴えを起こした。 |
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5月6日 民主党と岡田代表への名誉棄損事件 |
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東京地裁/提訴
「週刊ポスト」の記事で名誉を傷つけられたとして、民主党と岡田克也代表が小学館と同誌編集長らに計2000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを起こした。
同党側が問題としているのは、4月8日号の記事で「岡田氏はひそかに党内に『小泉支援態勢』を組むように指示を出していた」などの記述。 |
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5月9日 渡辺恒雄会長へのプライバシー侵害事件(週刊文春) |
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東京地裁/口頭弁論
「週刊文春」に自宅での姿を許可なく撮影、掲載され、プライバシーを侵害されたとして、読売新聞の渡辺恒雄会長が文藝春秋などに1000万円の慰謝料を求めた訴訟の口頭弁論があった。
渡辺氏は「悪意があり、公共的な意味もない写真を掲載され、ジャーナリストの一員として許せない」と批判。文春側は「渡辺氏は多くの報道陣が集っていたことを知っており、写真撮影・掲載についてプライバシー権の放棄か、黙示の承諾をしていた」と反論した。 |
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5月9日 ネット小説の無断販売事件(刑) |
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警視庁/逮捕
インターネットで販売され、パソコンなどで読む「ネット小説」を無断でCD-ROMに複製、販売したとして、警視庁は宇都宮市の男性を著作権法違反の疑いで逮捕した。
男はフランス書院のHPから官能小説14作品をダウンロードし、CD-ROMに複製、販売した疑い。 |
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5月12日 旅行ガイドブックの「空港案内図」事件 |
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東京地裁/判決・請求認容(控訴)
出版物の企画編集を業とする(有)博天社が、(株)昭文社の刊行する個人旅行シリーズの案内書の第9版を納品し、さらに「まっぷるマガジン『金澤』」に掲載する写真を昭文社に売り渡した対価として、計約1020万円のうち未払い金750万円の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁は博天社の請求を求め、昭文社に750万円を支払うよう命じた。
昭文社側は「案内書第9版に掲載された世界各地の空港案内図は、(株)オーエフシー(OFC)の著作権を侵害し又はこれを利用したものであるため、昭文社はOFCに対して解決金750万円を支払わざるを得なかった」と主張。逆に博天社に対して750万円の反対債権を有しているとしたが、東京地裁は案内書の制作委託契約と写真の売買契約を有効と認め、昭文社側の反論を退けた。 |

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5月12日 ゼンリンのDVD無断複製事件(刑) |
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警視庁五日市署/逮捕
住宅地図出版「ゼンリン」のカーナビ用地図DVDを無断複製し、販売目的で所持していたとして、警視庁五日市署は著作権法違反の現行犯で東京都町田市の男を逮捕した。男は1月以降、ネットオークションで通常価格2万5000円の「ナビソフトドライブマップDVD全国版4」を7500円で約70枚販売していた。 |
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5月13日 「パナウェーブ研究所」への名誉毀損事件 |
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東京地裁/判決・請求一部認容、一部棄却
「週刊文春」の記事で名誉を傷つけられたとして、「千之正法会」と同会の会長が文藝春秋に計4000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟で、東京地裁は200万円の支払いを命じた。 |

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5月13日 静岡大生の損害賠償請求事件 |
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静岡地裁/口頭弁論
静岡市の健康用品販売店で女性従業員2人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪で起訴された静岡大生の被告Aが「週刊女性」の記事で「精神的苦痛を受けた」として主婦と生活社に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論で、主婦と生活社側は請求の棄却を求めた。 |
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5月13日 二谷友里恵さん名誉棄損事件(週刊新潮) |
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東京地裁/判決・請求一部認容、一部棄却
「週刊新潮」の記事で名誉を傷つけられたとして、元女優の二谷友里恵さんが、新潮社に3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の判決で、東京地裁は165万円の支払いを命じた。 |
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5月13日 「フラッシュ」記者の住居侵入事件(刑) |
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横浜簡裁/略式命令・有罪
写真週刊誌「フラッシュ」の契約記者とカメラマンが死体遺棄現場への住居侵入容疑で逮捕された事件で、横浜区検は略式起訴、横浜簡裁は2人に各罰金10万円の略式命令を出した。検察側は「知る権利や取材の自由を考慮しても、処罰をせざるを得ないと判断した」としている。 |
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5月17日 法律書の著作権侵害事件 |
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東京地裁/判決・請求一部認容、一部棄却(控訴)
「総合法令出版」が出版した一般向け法律書『債権回収』『署名・捺印』の2著に自著に似た表現があり、著作権を侵害されたとして、東京第1弁護士会所属の弁護士が出版社や監修者の税理士らに2著の発行差止めと約800万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は発行の差止めと約27万円の支払いを命じた。
高部真規子裁判長は「総合法令出版の本はテーマ、構成、章立ての順序ほか、ほぼ同一の文章や図表があり、原告の著書に依拠して執筆されたことは明らかだ」と判断した。 |

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5月18日 商標“NPO”“ボランティア”登録事件 |
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特許庁/決定・取消
特許庁は角川ホールディングスが保有する「NPO」と「ボランティア」の商標登録について、「独占使用は公益上適当とはいえない」として、取消す決定を出した。 |
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5月19日 「将棋ソフト」瓜二つ事件 |
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東京地裁/提訴
二つの将棋ソフトがそっくりだとして、プロ棋士同士が法廷で争うことになった。武者野勝巳六段が社長を務めるコンピューターソフト制作会社「棋泉」が、米長邦雄・永世棋聖と「米長企画」、ソフト販売会社「サクセス」を相手に約4100万円の損害賠償を求める訴えを起こした。「開発したソフトと殆んど同じ内容のものを無断で販売され、著作権を侵害された」と主張している。 |
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5月19日 商標“二十四の瞳”無効請求事件 |
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特許庁/無効請求
壷井栄の小説『二十四の瞳』のタイトルを、舞台になった香川県・小豆島の化粧品会社が商標登録した問題で、島内の財団法人「岬の分教場保存会」が登録の無効を求めて特許庁に審判請求書を送った。
保存会側は「『二十四の瞳』は小豆島を代表する名称で、島民の共有財産。一企業が私有化すれば島の観光産業や商工業の発展を阻害する」と主張している。 |
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5月25日 研究データの学位論文事件(2) |
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知財高裁/判決・控訴棄却
コスモ石油の研究所に勤務していた者が、上司が京都大学に提出し工学博士の学位を得た論文は、自分が創作した図表を盗用して執筆したもので、著作権侵害だとして、京都大学を訴えた事件。大学に学位の取消し等と慰謝料を含めた損害賠償200万円を求めていたが、地裁判決で請求は棄却されていた。控訴請求では、公正な審査がされていない学位授与は不法行為だとの主張も追加した。高裁も本件図表について、実験結果のデータ自体は事実またはアイディアであり、通常の手法による表現で著作物ではないので、提訴した研究者の著作権の侵害には当たらないとし、不法行為も認めず、請求を棄却した。 |

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5月25日 ごみ収集業者への名誉棄損事件(2) |
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広島高裁/判決・取消
「女子児童の尻をけった」との記事で名誉を傷つけられたとして、下関市の給食ごみ収集業の男性が朝日新聞に8700万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、広島高裁は100万円の支払いを命じた一審・山口地裁下関支部の判決を取消し、男性の請求を棄却した。朝日新聞は「学校安全管理上の問題を指摘するため記事を掲載した」と控訴していた。 |
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5月26日 オフィスソフト「Webcell」の画面表示事件(2) |
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知財高裁/判決・請求棄却
表計算「エクセル」とデータベースのソフトを連動させて機能させたソフトウェアの画面表示を真似られ、著作権を侵害されたとして、(株)マイクロラボが訴えた訴訟の控訴審。約3700万円の損害賠償請求は外し、一審被告会社の破産で、その業務譲渡により訴訟を引き受けた(株)ナニワ計算センターに対し、該当プログラムの使用禁止を求めた。高裁も、地裁判決を支持、ソフトウェアに表現の創作性は認められないと請求を棄却した。 |

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5月26日 飯島勲首相秘書官への名誉棄損事件(週刊文春) |
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東京地裁/判決・請求一部認容、一部棄却
「週刊文春」の記事で名誉を傷つけられたとして、飯島勲首相秘書官が文藝春秋に3300万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は文芸春秋に120万円の支払いを命じる判決を言い渡した。謝罪広告の請求は退けた。
問題になったのは、同誌03年1月16日号の「小泉首相秘書官が月四回密会する北朝鮮工作員」という記事。 |
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5月30日 住基ネット・プライバシー侵害事件(金沢) |
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金沢地裁/判決・請求一部認容、一部棄却(控訴)
住民基本台帳ネットワークはプライバシーや人格権を侵害し憲法に違反するとして、石川県内に住む28人が国と県、ネットを管理する地方自治情報センターを相手に、自分たちの個人情報の削除と、1人あたり22万円の慰謝料を求めた訴訟の判決があった。
井戸謙一裁判長は「住基ネットからの離脱を求めている原告らの本人確認情報をネット上で利用することは、プライバシーの保護を保障した憲法13条に違反する」と述べ、情報の削除を命じた。慰謝料の請求は退けた。
住基ネット訴訟で、プライバシー権の侵害を認めた司法判断は全国で初めて。 |

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5月31日 住基ネット・プライバシー侵害事件(愛知県) |
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名古屋地裁/判決・請求棄却(控訴)
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6月1日 海外向けテレビ番組録画サービス事件 |
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東京地裁/決定・仮処分認容(抗告)
日本に置かれたテレビチューナーを海外在住の契約者らがネット経由で遠隔操作し、日本の番組を録画、ダウンロードできる「録画ネット」をめぐり、東京地裁は再びサービスの差止めを認めた。
NHKと在京キー局5社が運営会社「エフエービジョン」(松戸市)を相手に差止めの仮処分を申請していた。同地裁は差止めを命じた昨年10月の決定を支持、運営会社の異議申立てを退けた。 |
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6月3日 商標“白い恋人”侵害事件 |
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札幌地裁/提訴
北海道の土産物として有名なチョコレート「白い恋人」を製造する石屋製菓(札幌市)が、「白い恋人と同一か類似の商標を表示した商品を販売している」として、観光土産卸業「小六」(札幌市)に販売禁止などを求める訴訟を起こした。 |
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6月6日 住基ネット・プライバシー侵害事件(金沢)(2) |
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名古屋高裁金沢支部/控訴
個人情報の削除を命じた先の金沢地裁の判決(5月30日)を不服として、石川県と住基ネットを運用する地方自治情報センターは控訴した。「地裁の決定は、住民の利便性を増進し、国や地方自治体の行政合理化を目指したネットの目的を否定するもので受け入れられない」としている。 |
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6月13日 ネットの「フィッシング」事件(刑) |
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警視庁/逮捕
企業のHPに似せたサイトをインターネット上に設け、本物と思い込んでアクセスした利用者の個人情報を盗み取る「フィッシング」をしたとして、警視庁は大阪市在住の会社員を著作権法違反などの疑いで逮捕した。国内での摘発は初めて。
被害にあったのはヤフー。会社員は勤務先や自宅のパソコンを使ってヤフーのHPに似せたサイトを作成してネット上に公開、本物と思い込んだ利用者が、ネットオークションの画面に接続するために必要なID番号とパスワードを入力すると、会社員の携帯電話を経由してパソコンにメールで転送される仕組みだった。
フィッシングは米国では3、4年前から社会問題化。クレジットカード番号などが悪用され、03年には178万人が被害を被った。国内でも増え始め、金銭被害も確認されている。 |
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6月14日 大河ドラマ「武蔵」類似事件(2) |
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知財高裁/判決・控訴棄却(上告)
平成15年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の第1回放送の内容が、黒澤明監督の映画「七人の侍」に酷似しているとして、同監督の長男らが、NHKなどに1億5400万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、知財高裁は「著作権の侵害は認められない」とした一審・東京地裁の判決を支持し、控訴を退けた。 |

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6月14日 ロック歌手・矢沢永吉さんへの肖像権侵害事件 |
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東京地裁/判決・請求棄却(確定)
ロック歌手の矢沢永吉さんが「パチンコ台の液晶画面に自分に酷似した画像を無断で使われた」として、パチンコ台メーカーの「平和」(桐生市)と台を置いていたパチンコ店の経営者などに謝罪広告の全国紙への掲載と、台の使用差止めを求めた訴訟で、東京地裁は「画像の登場時間が短く、類似性も高くない」と判断、矢沢さんの請求を棄却した。 |

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6月16日 『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』の名誉毀損事件(3) |
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最高裁(一小)/判決・破棄自判
薬害エイズ事件をめぐる著書で名誉を傷つけられたとして、元帝京大副学長(控訴審中に死去)がジャーナリストの桜井よしこさんを相手に1000万円の損害賠償などを求めた訴訟の上告審判決があった。
才口千晴裁判長は「取材による裏付けで、桜井さんには真実と信じた相当の理由があった」と述べ、400万円の賠償を命じた二審・東京高裁判決を破棄し、元副学長側の訴えを退けた。桜井さんの逆転勝訴が確定した。 |

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6月16日 「薬害エイズ事件」の名誉毀損事件(週刊新潮)(3) |
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最高裁(一小)/決定・上告棄却
薬害エイズ事件をめぐる「週刊新潮」の記事で名誉を傷つけられたとして、元帝京大副学長が新潮社に3000万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第一小法廷は新潮社、元副学長双方の上告を棄却した。
元副学長について、「大量殺人の容疑者」などと記述した部分の違法性を認め、300万円の支払いを新潮社に命じた一、二審判決が確定した。 |

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6月17日 商標「福沢諭吉」事件 |
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特許庁/審決・登録無効
山梨県の印鑑メーカーが商標登録した「福沢諭吉」をめぐり、学校法人慶應義塾が登録無効を求めた審判で、特許庁は請求を認め、商標無効とする審決を出した。
印鑑メーカーは1994年に登録出願、98年に登録され、利用していた。これに対し、慶應OBのグループが「福沢諭吉かるた」を企画、発行しようとしたが、すでに「福沢諭吉」が商標登録されていたため果たせず、商標無効の審判を起こしていた。 |
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6月17日 プロ野球選手の肖像権侵害事件(野球カード) |
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東京地裁/提訴
日本プロ野球選手会(古田敦也会長)は、市販の野球カードが選手個々の肖像権を侵害しているとして、写真の使用を許諾したプロ野球10球団を相手取り、使用の差止めを求めて東京地裁に提訴した。楽天とソフトバンクは含まれていない。
訴えによると、肖像権は球団ではなく、個々の選手に帰属するとした上で、菓子メーカーや出版社が出す野球カードに選手の写真が無断で使用されていると主張している。 |
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6月21日 化粧品「アザレ」の商標事件B(2) |
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大阪高裁/判決・控訴棄却
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6月21日 化粧品「アザレ」の商標事件A(2) |
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大阪高裁/判決・控訴棄却
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6月23日 カバーイラスト許諾事件 |
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東京地裁/判決・請求一部認容、一部棄却
実用書『現代用語の基礎知識』や「流行語大賞」の主催で知られる自由国民社が出版した法律書の表紙に、イラストを無許可使用されたとして著作権者の男性が法律書の販売差止めと330万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁は法律書の販売差止めと38万円の支払いを命じた。
問題となったのは『損害賠償の法律全集』。99年に出版され、01年に増刷された。男性は「出版時に1年間の使用を許諾したが、その後も使われたうえ、作者名に別人の名前を記載され、精神的苦痛を受けた」と主張。判決は「増刷分は無許可でイラストを使用した」と判断した。 |

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6月23日 ジョン万次郎像の氏名表示権侵害事件 |
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東京地裁/判決・請求一部認容、一部棄却(控訴)
高知県足摺岬にあるジョン万次郎(中浜万次郎)の銅像の制作者は自分だとして、彫刻家が像の台座に作者として氏名が記されている知人男性を相手に、著作者人格権の確認などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は彫刻家を著作者と認め、氏名を表示する権利があると判断した。
判決は銅像の著作者を「塑像における創作的表現を行った者」と位置づけたうえで、彫刻家が像の骨格の制作や粘土付けなどの創作的表現を行ったのに対し、知人の男性は銅像制作の準備や粘土付けの手伝いをしただけと判断した。 |

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6月24日 ファイル交換ソフト事件(WinMX) |
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東京地裁/判決・請求認容(確定)
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6月24日 「天声人語」の盗用事件(3) |
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最高裁(二小)/決定・上告不受理
コラム「天声人語」に関する「週刊新潮」の虚偽の記事で信用と名誉を著しく傷つけられたとして、朝日新聞社が新潮社に損害賠償などを求めた訴訟で、朝日新聞社の勝訴が確定した。最高裁第二小法廷は新潮社に500万円の支払いを命じた二審・東京高裁に対する同社の上告を受理しない決定をした。 |
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6月24日 歌手・椎名林檎さんへの著作権侵害事件 |
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東京地裁/判決・請求認容
歌手・椎名林檎さんらの曲を無断で複製され、インターネット上に公開されたことで、レコード会社が持つ送信可能化権を侵害されたとして、「東芝EMI」がプロバイダーの「エキサイト」など2社に曲を公開した人物の住所、氏名の開示を求めた訴訟の判決で、東京地裁は請求を全面的に認めた。
藤山雅行裁判長は「ユーザーの発信者情報が、原告の損害賠償請求のために必要」と判断した。判決によると、「NISSAN」「crown」と名乗るユーザーは、東芝EMIが送信可能化権を持つ椎名林檎さんの「真夜中は純潔」、矢井田瞳さんの「Ring my bell」の2曲を複製し、接続業者の回線を通じてネット上に公開した。 |
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6月28日 アニメ声優の「声の使用料」請求事件(3) |
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最高裁(三小)/決定・上告棄却
テレビで放映されたアニメ作品をビデオ化する際に「声の使用料」を声優に支払うべきかどうかが争われた訴訟で、最高裁第三小法廷は制作会社の上告を棄却する決定をした。これにより声優側の勝訴が確定した。
問題となったのは、80〜90年代に放映された「ちびまる子ちゃん」などの31シリーズ。ビデオ化の際、使用料が支払われなかったとして、「ドラゴンボール」の孫悟空役で知られる野沢雅子さんや「サザエさん」の磯野波平役などで知られる永井一郎さんら声優360人が、制作会社の「日本アニメーション」と関連会社に総額8769万円の支払いを求めた。
一審で声優側が勝訴。二審・東京高裁も「ビデオ化は声優側と会社側とで結ばれた協約で、使用料を支払う場合とされる『目的外使用』に含まれる」と認定し、両社に請求どおりの支払いを命じていた。 |
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6月29日 映画「魁!クロマティ高校」公開差止め申請事件 |
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東京地裁/仮処分申請
架空の高校を舞台にした映画「魁!クロマティ高校」に名前を無断で使用され、イメージを傷つけられたとして、元巨人軍のウォーレン・クロマティさんが映画配給会社「メディア・スーツ」に配給差止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
クロマティさんは「クロマティ高校の生徒は喫煙や他校生徒との抗争に明け暮れるなど素行が悪く描かれている。引退後も青少年の健全活動に尽力しているのに、劣悪なイメージを植えつけようとするもので、精神的苦痛を受けた」と主張している。 |
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6月29日 花田勝さんへの名誉棄損事件(週刊ポスト) |
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東京地裁/提訴
元横綱三代目若乃花の花田勝さんが「週刊ポスト」の記事で名誉を傷つけられたとして小学館に1000万円の損害賠償を求める訴えを起こした。訴状によると、7月1日号に「貴乃花が疑心を抱く『憲子の金塊』『若乃花のカネ』」との見出しで、花田さんについて「事業拡大にあたり父から借金をした」などとする記事を掲載した。 |
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6月30日 広告バーナー無断コピー事件 |
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名古屋地裁/判決・請求一部認容、一部棄却
ネット上で出会い系サイトの情報を提供する広告標識・バナー(言語と画像で構成)を制作し、その運営をする原告会社が、無断でコピーしたバナーを掲載しネットを通じて公衆送信した被告会社に対して、著作権侵害に基づく損害賠償・約716万円を請求した事件。裁判所は、著作権侵害の有無の争いはないため、使用料相当額についての検討を行い「原告が著作権の行使について受けるべき金銭の額を算定する」との根拠を示し、弁護士費用も合わせて56万円の支払いを命じた。なお、慰謝料の請求は認めなかった。 |

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6月30日 「武富士」への名誉毀損事件(週刊金曜日)(3) |
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最高裁(一小)/決定・上告棄却(確定)
雑誌「週刊金曜日」の記事で名誉や信用を傷つけられたとして、武富士が、出版社「金曜日」と執筆したフリーライターらに計1億1000万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第一小法廷は武富士の上告を棄却する決定をした。同社の敗訴が確定した。 |
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