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【基礎編】 インターネットQ&A | ||
自分宛ての手紙を、差出人に無断で公開できるか |
回答/文責: 日本ユニ著作権センター |
Q 自分のホームページで、ある政治家の著書と演説を適法な範囲で引用し、その内容を批判する文章を掲載したところ、その政治家の秘書から著作権法違反であると抗議のメールがきました。私は著作権法に違反していない自信があったので、その抗議メールの全文を引用した上で、反論をホームページ上で行ないました。問題あるでしょうか? |
A 例え政治家であっても、その著書を批判の対象にする場合は、著作権法上、適法な引用でなければなりません。しかし、一方、政治家が公開の席で行なった、政治上の演説は、「引用」の形をとらなくても、自由に利用できます。ただし、演説集のような形で、ひとりの政治家の演説をまとめる場合は、著作権が生じます。そのような場合は、許可を得なければなりません。質問のような場合、演説の利用は自由ですし、著書にしても、批判の対象にするに必要な限度で利用したということであれば、問題は無いはずです。抗議してきた秘書のほうが間違っています。 ただし抗議メールは、私信です。「引用」は公表された著作物に適用されるルールですから、私信は「引用」の対象にはなりません。引用ではなく「こういう抗議が来た」という形で、自分の文章で内容を紹介し、反論なさったらいかがでしょうか。 |
(2003年12月) |
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