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【基礎編】 インターネットQ&A | ||
雑誌の記事・写真は「引用」ならすべて使える? |
回答/文責: 日本ユニ著作権センター |
Q 最近ホームページ上で、「どこそこより引用」と書かれ、雑誌の写真やタレントのインタビュー記事がそのまますべて掲載されていますが、問題ないのでしょうか? また、発売が終わった雑誌の記事や写真を掲載するのは、問題が無いと聞きましたが、本当でしょうか? 絶版になった本の文章や写真はどうでしょう。 |
A 問題あります。それは単に無断掲載であって、著作権法上、許される「引用」にはなりません。 「引用」というのは、引用する側の文章、著作物がまずあって、その文章を進めていく上で必要不可欠な(いわば論の証拠)場合に、他人の著作物を、それも最小限、無許諾で使用できるという著作法上の例外規定の一つなのです。 この適法引用にあたっては、内容を改変することは許されませんし、都合のいいところだけを抜き出して論旨を変えてしまうようなことも、もちろん許されません。また著作物の題号と著作者の明示等の出所表示が必要になります。 お尋ねのケースの場合、まず大前提となる引用する側の文章(主になる文章)がありません。まったく引用のケースには当たらないといえます。 また著作権があるかないかは、掲載物の発売が終わっているか否か、絶版か否かにはまったく関係ありません。一般的には著作者の死後50年、ケースによっては公表後50年は著作権が生きていますから、著作権者の許諾が必要となります。 |
(2003年12月) |
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