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ニッポン著作権物語
 
『改訂版 ニッポン著作権物語』
プラーゲ博士の摘発録
著者:大家重夫
発行:青山社
定価:4,286円(+税)
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 戦前、「プラーゲ旋風」を捲き起こしたウイルヘルム・プラーゲ博士の評価は、毀誉褒貶いまだに相半ばする。
 ただ旧制高校教師として来日し、後にヨーロッパの音楽著作権の代理人として著作権侵害を摘発したこの人物を、日本の著作権史からはずして語ることはできない。なぜ戦前、著作権仲介法ができたのか。さらにそれを廃して著作権管理事業法ができるまで、なぜ六十年もかかったのか。それらは、このプラーゲ博士の活動とそのトラウマの大きさを物語るものである。
 著作権開発途上国から著作権を有効利用できるIT先進国に変貌するためにも、「プラーゲ旋風」の見直しは避けて通ることはできない。昭和初期の著作権物語と銘うっているが、膨大な資料を整理し推敲し、著作権全体を俯瞰さえできる研究者必読の労作。
 
<目次より>
 旋風前夜/著作権事情/唄は流れず/法廷の闘い/飽くなき摘発/昂まる排斥運動/孤立無援の闘い/プラーゲ旋風終熄/プラーゲの遺産/その後のプラーゲ
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